技術情報
アセットマネジメント
社会資本の維持管理業務を総合的にサポート
わが国の農業生産を支える農業水利施設は、農業用用排水路の総延長が約40万km、ダムや取水堰、用排水機場等の基幹的農業水利施設の施設数は約7,600か所あり、その多くは高度経済成長期等に整備されているため、経年的な劣化・老朽化が進行しており、大規模な更新ピークを迎えつつあります。
これら資産を健全な状態で次世代に引き継いでいくために、私たちはこれまで培ってきた経験・技術を基に社会資本の維持管理に取り組んでいます。
機能診断
用排水路及びその附帯施設、海岸堤防や橋梁等の老朽化状況を調査し、今後起こりうるリスクへの対応、機能保全に対するコスト縮減を判定するための調査を行います。
また、適切な対策工法の選定を行うとともに、施設の長寿命化への対応策についての提案も行います。
現地調査(GPS)
作付け作物、耕作放棄等の土地利用状況や流量、地下水位、給水栓検針等の計測を現地で行うために、タブレットやスマートフォンの画面上での入力や、GPSで現在位置を取得することにより入力精度の向上を図るシステムを提供いたします。
維持管理(GIS)
農業水利施設の維持管理(土地改良財産調書等の管理、施設・用水管理、施設予防保全・更新計画の管理、事業事後評価の基礎資料管理)が、適正かつ効率的に行えるよう各種調書・図面等のデータをGISにより管理するシステムを提供いたします。
モバイルデバイスによる
クラウドサービスを利用した現地調査支援
農業水利施設は、かんがい用水を安定的に農地へ供給することにより、農業の持続的な発展に重要な役割を果たしています。これらの施設は、用水管理はもとより各施設の維持管理が不可欠であり、効率的な管理が望まれています。私たちは、地理情報システム(GIS)を活用した土地改良施設の効率的な維持管理支援を目的として、土地改良施設管理情報システム(施設諸元等の基本情報を管理する機能、パイプラインの漏水に迅速に対応する機能、点検や補修情報を履歴管理する機能、農地情報及び賦課金徴収等を支援する機能)の開発や、モバイルデバイス(スマートフォン・タブレット)によるクラウドサービスを利用した土地利用及び水利用量等の現地調査を支援する機能の構築を行っています。
ArcGIS
私たちは、日々進化していくGISと空間情報に対応するために、Esriジャパン株式会社とビジネスパートナー契約を結んでいます。Esriジャパン製品のご購入やバージョンアップ、御見積などのご用命にも対応いたします。
【担当】坂本・上原
また、Esriジャパン株式会社のホームページに、私たちが水土里ネットとっとり(鳥取県土地改良事業団体連合会)様向けに開発した事例「モバイル GIS、GPS を活用した 樹園地管理システムの開発」が紹介されています。