技術情報
測量・ICT
多様なインフラ整備を支える高度な測量技術
測量とは、道路、構造物や農地、河川など現地を正確に計測し、計画、設計の基礎となるデータを取得する業務です。
また、私たちは地上型レーザースキャナや無人航空機(UAV)より取得した点群データにより、現状の3次元モデルを基に詳細な3次元設計を行うなど、国土交通省が推進するi-Constractionに取り組んでいます。
※i-Construction(アイ・コンストラクション)
国土交通省が推進する測量から設計、施工、検査、維持管理に至る全ての事業プロセスでICTを導入することにより建設生産システム全体の生産性向上を目指す取組みです。
一般測量・応用測量
一般測量は、測量の基準となる重要な基準点測量や水準測量、現地の地形形状や構造物などを計測する地形測量を行います。
応用測量は、道路や水路などの設計で重要な路線測量や用地測量など、インフラ整備を進めるうえで重要な要素の計測を行います。
UAV(無人航空機)計測
近年、急速に普及している無人航空機(UAV:通称ドローン)は、人間が立ち入ることができない危険箇所や広範囲の現場を俯瞰的に把握するのに有効な手段です。
UAVで撮影した写真を基に、オルソ画像や3次元立体モデルを作成することができます。従来の測量に比べ大幅な時間短縮や、災害現場など測量が困難な場所での測量に威力を発揮します。
地上型レーザースキャナ計測
地上型レーザースキャナは、1秒間に約1,000,000点ものレーザーを照射し、水平方向360度、鉛直方向300度を高速・広範囲で計測することができます。対象物に触れずに離れた場所から計測が可能であるため、災害現場など人の立ち入りが難しい場所でも安全かつ効率的にデータを得ることができます。(平成29年より活用中)
熊本県立熊本農業高校主催「中学生体験会」
平成30年7月26日、熊本県立熊本農業高校主催の「中学生体験会」において、約100名の中学生に向けて「新しい測量技術の紹介 ~ 3Dレーザスキャナ ~」の講義を行いました。内容は、事前に許可を得て撮影しておいたキャンパス内の点群データやリアルタイムで教室内を撮影した点群データによるデモンストレーションを中心に講義を進めました。このときに使用したキャンパス内の点群データ動画を掲載します。
※動画は変換時に点群密度を下げています。また、講義用に機械点数を減らして撮影しています。